多彩美の世界。
A world of diverse beauty.
当研究所は、「多彩美の世界」を夢見ています。その世界は、個々の人間が「自己基準の美意識」を運用して矛盾なく生きることで実現する調和と極彩色の世界です。
しかし現実は、多くの人が自分の本当の美意識を忘れ、「善悪」という幻を信じ運用して働いています。本来的には無根拠な「みんなの善」から外れた悪人を、善人たちが支配し、善人に依存させようとしているように見えるのです。多くの人が恐れというエネルギーで「よい暮らし」をしているように見えるのです。結果として世界の風景は不自然に画一的で、彩りが少なくなっていると感じています。
それは、「足りていない。」という前提の上に成り立つ「経済成長を目指そう」という、メンバー全員の最大公約数的な美意識を、村単位、国単位で共有し責任を集約させた方が、「ヒト」という種が早く繁栄できたからかもしれません。ある時にはそれが人類にとって必要な価値観だったのかもしれません。その結果、階層構造の中で他人を支配したり他人に依存したりした個人は不幸になりづらい仕組みが実現し、文明がスピーディーに前に進んで来たのかもしれません。
ただ、文明はそろそろ「善悪」という概念を捨て、「美の多彩化」を必要とするフェーズに入ってきたと感じています。共通認識としての「正しさ」から、自己基準の「美しさ」へと、価値の転換をする必要があります。
全人類が、個人のエゴを殺さずに全体最適を生きる必要があります。
そうは言っても、単なる好き嫌いを超えた、自分だけが知る美を自分の中から発見し矛盾なく運用するのは、一朝一夕にできることではありませんよね。
そこで、これからの人類の変化を手伝うために、ぼくたちにできることを考えました。
それが「美の顕現」という当研究所のミッションです。