現状維新デザインとは何か?_03_並行世界を設計するということ。_Designing a parallel world.

デザインとは、世界を変えること。とも言える。具体的な物や事を、目に見える形や耳に聞こえる音として現していくことを、ぼくらは「デザインする」と言っている。

デザインは世界を変えることだけれど、闇雲に目の前の世界の形を変えることそれ自体を目的にしていては、その人はデザイナーとは呼ばれない。デザイナーは、デザインすることを手段として何某かの目的を達成させようとしている。なので、手を動かし始める前に、願望を明確にしたがる。いつ、誰が、どこで、どんな結果を観測するのか。そのために時間と予算がどれくらい使えるのか。それが明確にならないと、手を動かして何かをつくっても意味がないと考えるのがデザイナーというものだ。つまり、デザイナーの仕事とは、願望と現状のギャップを明確にし、それをデザインという手法を用いて解消していくことで、或る夢を叶えることだと言える。

その意味で、ぼくは、最早デザイナーではない。逆算や戦略を諦めている。諦めているからこそ、「可視化」という手法を用いて自在に世界の変化を手伝うことができると信じている。

どういうことか、図を用いて説明したい。

所謂ビジネスの文脈上の「デザイン」で世界を変えるということは、図の下のレイヤーの板の上を走るということだ。限りある時間と空間に縛られた世界の上で、目的地を決めてそこに向かって直線的に走っていくことで、住んでいる世界の形を連続的に、緩やかに変化させていくのだ。

一方で、ぼくが志している「現状維新デザイン」で世界を変えるということは、図の上のレイヤーの板の上に移動するということだ。今、自分が住んでいる世界とは連続していない、まったく別の並行世界を設え、そこに今、乗り換えることで、世界を変えるのだ。否、世界を変えずに新世界に移動してしまうのだ。

その方法論を概説したものが、下上の板の間にある構造だ。本質以外の不純物を絞り捨てて、本質だけを抽出して、それを培養させることで全く新しい自分専用の世界を創造していくのだ。

次の記事で、方法論としての現状維新デザインを、更に具体的に説明したい。


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