11年余のデザイナー人生、思い返せば、美意識のパラダイムシフトが3回ありました。福田です。
単純明快なものはわかりやすくて勝手がいいと思っていた時代。
複雑怪奇なものは力を帯びてかっこいいと思っていた時代。
簡素簡潔なものは可能性に満ちていて素晴らしいと思っていた時代。
それらの価値観を経て、今、
無為混沌なものは自然で美しい。と思うようになってきた。
単純(primitive)
↓
複雑(complex)
↓
簡素(simple)
↓
混沌(khaos)←今ここ
ゴテゴテとスカスカの間を行ったり来たりしているようにも思えるけれど、実感してみれば、ぼくの美意識は真理に向かって着実に進んでいる気がする。
また何年かしたらスカスカなものをつくりたくなるんだろうと思うと、今、無為混沌のゴテゴテ創作を楽しみ切りたい。